【詳しく】Bluetoothイヤホンってどうやって選べばいいの(SBC・AAC・aptX・LDAC)for iPhone7
iPhone7が発表されイヤホンジャックが廃止されることが決定しましたね。それにともないBluetoothイヤホンを買おうかなと思ってる方もいるかもしれません。ですが、Bluetoothイヤホン(またはワイヤレスイヤホン)には通信における種類があります。
Bluetoothイヤホンの音質
Bluetoothイヤホンは有線イヤホンに比べて音質が落ちるというのはよくある話。
ですが、Bluetooth通信にも様々種類があるのです。
圧縮とデータ量
Bluetooth通信をするときは送るデータの大きさを小さくするためにデータ圧縮をする必要があります。
わかりにくい人もいると思うので、音楽を旅行にたとえて説明します。
この場合、服を曲のデータ、キャリーバックをBluetooth、家をスマホ、ホテルをイヤホンとします。
1のように旅行を楽しむためにはいろんな服を持っていきたいですよね。でも、キャリーバックには入れられる荷物の量が決まっています。
そこで、2のように持っていく持ち物を減らし、圧縮袋に入れて持っていきます。そしてキャリーバックで荷物を家からホテルへ運びます。
ホテルに着いたら圧縮袋から服を取り出し、着ます。
旅行はいろんな服を持って行って気分に合わせて選ぶと楽しいですが、そんなに多くの服を持っていけません。なので必要最低限の服を持っていきます。それでも生活するには十分ですね。
音楽も同じで、深みのある音を楽しむために細かな部分の音楽データやほとんど聞こえないような音楽データもイヤホンに送信したいわけです。しかし、送れる容量はきまっているため、まあ必要最低限の聞くに支障はない程度の音楽データ量のみを送るわけです。
これがBluetoothイヤホンの通信のだいたいのイメージです。
様々な規格
このように容量オーバーをしないようにするために必要最低限のものだけを持っていくようにしてきたわけですが、やはりもっとたくさん荷物を持っていきたいと人々は思うわけです。じゃあそのためにはどうすればいいか。そのポイントは圧縮袋です。
圧縮袋の性能を上げることでより服を圧縮して入る容量を増やせばいいということです。で、この「圧縮袋の性能の違い」というのが難しい言葉で言うところの「コーデックの違い」になるのです。コーデックというのは圧縮方法のこと。
コーデックにはいくつかの種類があります。今回はiPhone7のためにということでiPhoneを中心に考えていきます。なので、大切なのは下記の①と②だけです。
①SBC
これは標準的なBluetoothのコーデックです。
何も書いてなかったらこれって思ってください。
圧縮による音質劣化(旅行で言う始めに持っていきたかった持ち物よりも実際持って行った持ち物が少なくなった量)が大きく、タイムラグが発生することがあります。
②AAC
iPhoneの基本的な高音質コーデックです。①との違いはタイムラグがなく、音質劣化が比較的少ないこと。しかし、一概に音質が良いとは言えないそうです。
③aptX
CDの音源と同等の解像度で音源を送信できるもの。iPhoneには搭載されておらず、Android端末に搭載されていたりします。
①と比べて音質劣化が格段に少なく、消されてしまう音域(旅行で言う持っていくのを諦める荷物)が少ないです。また、ラグも格段に少ないです。
-追記-
④LDAC
ソニーが開発した圧縮技術で、なんと、ハイレゾ音源をもBluetoothで送信できるというもの。まだ広く普及はしていませんが、Bluetoothの中ではもちろん最高音質。
おもにソニー製品の高級部類の商品に搭載されています。
このように、今の所iPhoneでBluetoothイヤホンを使っていい音を聞きたいのなら「AAC対応」という表記のある製品を買うのがいいと思います。iPhone7もAACは対応していますがaptX非対応だそうです。今の所Appleからそのようなことは言われてませんが、iPhone7がもしもaptXに対応しているという話になったらaptX対応のものを使うのをお勧めします。まあ、その時はまた記事を出します。